「図書館の学校」秋号はアルス図書館

2024年11月01日

マイティブック代表のまついきみこ連載「世界の図書館」が掲載されている図書館振興財団の季刊誌2024年秋号が発売されました。連載第50回はバルセロナにある、「フリーメイソン」 の図書館です。  


フリーメイソンってなんだ?

機関誌「図書館の学校」で連載している世界の図書館のネタを選ぶ時に意識しているのは、主にこの3つ

1)図書館としてちゃんと運営されている!

2)こんな図書館、ちょっと面白い!

3)日本では見かけないタイプや独自スタイル!

世界には本当にたくさんの図書館があって、ひとつひとつが素晴らしい。でも、年に4冊しか発行しない機関誌だから、年4館しか紹介できないし、知名度や建物の大きさや美しさ、蔵書の数ばかり語っていてもなんだかなあ…。図書館って地域とのつながりや、歴史の中での変化、守っている人たち、そんな周辺情報も興味深いんですよ。

という感じで、今回はマドリッドの国立図書館とどっちにしようか迷ったのがこの「アルス図書館」です。

決め手は「フリーメイソン」の図書館というちょっと胡散臭い評判実、とは全く違う社会派の<公共図書館>だったこと。本当に驚いた!ここら辺は、本誌をお読み下さい。

当時政府の弾圧下にあった社会派の人たちが団結して活動していた高級マンションが図書館へと変貌。バルセロナの歴史と一緒にこの図書館を訪ねると、時代の足跡を感じます。
そして、私のような観光的(ほんとは取材で仕事なんだけど)な人よりも、貴重なバルセロナの資料を調べている人が世界中から集まっていました。
司書さんもちゃんといらっしゃる貴重な図書館です。

自由の女神!

あれ、なぜ自由の女神が?スペインのモダニスト彫刻家マネル・フシャーが作成したレプリカです。シウタデリャ公園にも彼の制作したビクトー・バラゲー像があったりして、ここら辺の話も興味深い都市バルセロナです。


今号のご案内、「フリーメイソンだから秘密なの?」とサイトの広報遅れを(笑)コメントで読者からいただいてしまいました。いえいえ、そんなことはありません。

意見や感想など、お寄せいただければ嬉しいです。info@mightybook.net

冊子のご購入希望の方は下記図書館振興財団サイトからお問い合わせをお願いいたします。