2004年2月14日
マイティブック誕生

　電子辞書って便利ですよね。英語を仕事に使う機会が多い私には、とても便利で手放せません。でも先日、その便利さから辞書を利用しない子どもが増えているという新聞のコラムを読んで、ちょっと考えてしまいました。書籍辞書に比べると電子辞書は確かに便利。でも、英語に触れ始めたばかりの子どもたちにとって、この便利なツールは｢逆に不便なのではないか？｣と。

　 中学生になって辞書とまじめにお付き合いを始めた頃、調べたい単語の横ページの｢妙な人体図｣に夢中になってしまったり、その前後の単語でスペルが似ていても全く違う意味の言葉で驚いたりと、辞書めくりは私の「トリビアの泉」でした。これは、辞書に限ったことではなく、写真集や雑誌、教科書でも同じ発見がありました。きっと同じ様に無駄知識を蓄積したみなさんも多いことでしょう。子どもの可能性を広げるには｢無駄知識を与える場こそ必要ではないか？｣とも思いますが、何でも時間が優先で、手早く済ませてしまうことが良いことだというような、世の中の流れに逆らうことは難しいようです。

　それでも、少しでも子どもに道草読書をさせることができないかなあ、日本の子どもたちだけではなく世界中の子どもたちに「いろんなことがあるんだよ｣とメッセージを伝えることができたらいいなあ、と思いは募りに募って、結局、出版社を作ってしまいました。

　この無謀とも思える、私のパッションに賛同していただけるみな様、これからどうぞよろしくお願いいたします。

2004年2月14日　

株式会社マイティブック

　代表取締役　松井紀美子

出版や図書館であったりするわけです。

喜びとやりがいを感じています。