「図書館の学校」秋号はスロベニアの図書館
マイティブック代表のまついきみこ連載「世界の図書館」が掲載されている図書館振興財団の機関誌2025年秋号が発売されました。連載第54回はスロベニアのスタ二スラフ・シュクラベック図書館です。
スロベニアの修道院にある図書館
旧ユーゴスラビアの図書館を1年かけて紹介していますが、今回は少し趣向を変えたところを書きました。
IBBY(国際児童図書評議会)の国際大会が2024年にイタリア・トリエステで行われたのですが、そのプログラムで訪れたスロベニアのコスタニェヴィツァ修道院にあった図書館です。
イタリアとスロベニアの複雑な関係も、旧ユーゴの旅で知りました。この修道院があるスロベニアのノヴァ・ゴリツァはイタリアのゴリツィアと国境問題で分断され生まれた街なのです。悲しい歴史ですが、現在はイタリア・スロベニア間の往来も自由になり観光地としても賑やかになっています。



ヨーロッパの歴史と民族の関係は本当に複雑ですが、その歴史から学ぶことの大切さを図書館が物語っていることは各地を巡っていると伝わってきます。
さて、そんなことで修道院にある「スタニスラフ・シュクラベック図書館」を取り上げました。宗教に関係する資料を集めた図書館かと思っていたのですが、民族の記録を守る歴史の砦だったのです。
観光名所にもなっていて、図書館以外にも一見の価値ある…(というか、普通はそっちがメインで図書館がついでになるのですが)、フランス国王で亡命先だったこの地で亡くなったシャルル10世棺や美しい教会があります。






図書館で守られたスロベニアのアイデンティティ
宗教に関連する書籍も保存されていますが、二度の大戦と社会主義の抑圧からスロベニア民族の記録を守る図書館であったそうです。詳しくは記事を読んでね!!

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